2021.12.27
久しぶりに『ゲド戦記』を読みたくなりました。初めてこの本を知ったのは『ファンタジーを読む』(河合隼雄著、岩波現代文庫)だったが、そのときに自宅に『ゲド戦記』があり驚いたことを覚えています。
『ゲド戦記』というと、ジブリアニメがイメージされることが多いですが、これは「影との戦い」というタイトル(第1部に相当)のことです。(アニメ版は宮崎吾朗監督に解釈であり、原作とはかけ離れています。)昔はこの「影との戦い」に興味をひかれましたが、この頃は「こわれた腕環」。年齢とともに、興味が移っていくのですね。
年内の自習室利用は、自習室は12月31日(金)まで開き、年明けは1月1日(土)から始まります。授業自体は12月31日(金)~1月2日(日)の3日間はありませんので、この3日間にゲド戦記をもう一度、読み直します。年を重ねることはすてきなことで、以前に読み取れなかった意味がわかってきます。そのうれしさを期待しつつ、年末年始は本を読んでみます。
2021.12.24
ご存じない方が多いでしょうが、弊社の主な仕事は千葉市の資源物(ビン缶)や不燃ゴミ(いわゆる燃えないごみ)の回収です。(Sアカデミーは会社の一部門) 年末のこの時期は不燃の回収でトラブルが起こりがちなので、ごみを出すときに気をつけていただきたいことを何点かご紹介します。
出されたゴミにバッテリーや電池などが入っていると、回収時に作業員がその場で仕分けをします。この作業は時間がかかるだけでなく、カッターや割れたガラスなどで作業員が負傷する危険性があります。
仕事をしていると、うれしいメッセージをいただくことがあります。
このようなメッセージは、皆さんが思っているより100倍以上、従業員にはうれしいことです。ごみを出すときに、1年に1回でいいですからこのようなメッセージをつけてくださると、私たちのモチベーションはとても上がります。
なお、ごみの出し方は市町村によって異なりますので、ご注意ください。
2021.12.19
教養とは思いやり。
物事を知れば、多面的な考え方が身につき、相手の立場に立って考えることができます。相手の立場に立てれば、思いやりを持った行動ができる。本来的な学びというのは、教養=思いやりを身につけることだと私は思います。
受験勉強をしつつ、「おもいやり」を身につけようとする余裕はありません。だからこそ、「教養とは思いやり」という意識を教える側には持ってもらいたい。
2021.12.18
受験では、志望校に合格することが目標です。もちろん、それもとても大切なことですが、私は「最後までやり抜くこと」の方が大切だと思います。
受験期間中は、遊びたいことを我慢して勉強します。我慢をするだけでなく、「どうして自分は勉強しているのか」「自分とは何者なのか」という自分を見つめることもあります。「やりたいこと」ではなく「やるべきこと」を行い、自己を極限まで見つめていくことで、あなたは成長していきます。
当日の体調や問題との相性など、結果は誰にも分かりません。努力したら、結果が必ずいいものになることは、人生ではないのです。ただ、最後まで全力でやり抜くことは誰にでもできます。
受験日までそれほど期間が残されているわけではありません。この短期間、受験勉強をやり抜くことができれば、学力アップだけでなく、人間的にも成長しますよ!さあ、ファイト!
2021.11.29
2022年の経済予想が話題に上ってくる。積極財政派や緊縮財政派がいるけど、それぞれの理論に裏打ちされた見通し通りになるのか。理論が現実になるまで時間がかかるともいわれる世界ではあるが、どうなるんでしょうか。
オミクロン株の影響で先週末の全面的株安。世界的に見て日本は割安だという声もあったけど、これからどうなるか。この分野も評論家がいたるところに存在する。ところで評論家の皆さんは、あまり動きがない株式市場のときに、どれだけ株式で買っているのかな。
GⅠの時期ですね。専門誌からスポーツ新聞、web評論家などみなさんおられます。レース展開や血統、コースや予想される馬場との相性などいろいろとありますが、評論家の皆さんは自分でどれだけの馬券を買っているのかな。
英語教育でも、ほにゃらら理論や「べき論」を、大学の先生方が口にされていますが、その先生方が教えている学生は皆さん、伸びているのかな。
経済や競馬の予想と人間の成長は違います。人間は間違えながらも、ジグザグで前に進むものだ。だからこそ、「適切な寄り添い」が必要であり、その「寄り添い」の上に、授業という意味の「教育」が存在する。魅力的な授業をする先生は、魅力的な人間性をお持ちで、生徒とのコミュニケーションも上手だ。
英語教育に限らず、明らかな根拠を求めにくい分野(たとえば経済、株式、競馬、教科教育)は、理論に流れすぎない方がいい。困ったときに頼ったり、ほぼ全員が認めるような基本(たとえば短距離血統は長距離に弱い)をベースとしたりすることは必要だけど、教育に関していうならば、いちばん大切なことは授業内での生徒の様子を見ること。どこが分かっているのか、どこが身についていないのか、教室の雰囲気を感じながら授業を変えていく。その延長線上に、自分なりのスタイルができあがってきて、そのスタイルは毎年、マイナーチェンジされていくものです。
いまの時代には泥臭いかもしれないけど、その泥臭さを私は大切にしたい。
2021.11.26
「英語をどう勉強すればいいのですか」と尋ねられることが多くあるので、次のような生徒を対象とした冬期講習を5回で行います。
内容は次の通りです。
この5回講座を通じて、英語学習が身につくような「土台」を作っていきます。
日程は次の通りです。
受講料 15,000円(税込)
定 員 15名
2021.11.17
気になった体重を減らそうと思い、夏休み明けからダイエット開始。
学生時代は74kgだったのだが、教員になってからMAXで80kg。今の仕事に就いてから、70kgまで下がったものの、ここ数年で80kgをオーバーし、2021年9月には82kg。これはまずい、、、と思い、ダイエット開始。
あれから約2ヶ月のジム通いと食事制限で、体重も76kgまで下がり、体の調子が良くなるし、シャツの首もキツくなくなるし、いいことずくめです。
ただしいダイエットは、必ず結果をもたらしてくれるものですね。数字が現れるとうれしく、それがモチベーションになります。その上、周りから「痩せましたね!」と褒められるとさらにヤル気になる。単純なんです(笑)
我田引水。
これは、英語学習と同じです。ただしく学習すれば、必ず結果は出てきます。出せないのは、正しく学習していないか、学習量が少ないか。根性論ではないのです。
リスニングと音読をベースにして、文法を学び・繰り返し、単語を覚えて、長文を読んでいく。
指導者は、理論を学び、理論に振り回されることなく、困ったときには理論に戻るが、観察に基づく経験を大切にして、教えていく。そして、学習を促すだけではなく、ときには待つ。数字が出たら、評価する。
ダイエットと似ている部分が多くあります。
2021.11.06
ここ4年間で10kg以上も太ってしまいました。そこで覚悟を決めて、12kgのダイエットに挑戦し、順調に体重が減ってきています。うん、目標まであと半分ちょっと。「正しいダイエット」とは体に負担をかけず、逆に体が楽になります。成果がでるとダイエットのモチベーションがあがり、ジムでのトレーニングに気合いが入ります。
ところが、英語ではいくら勉強しても成果が現れないことがあります。では、その英語の勉強方法は「正しい」のでしょうか。
英語の学習はlisteningが基礎にあります。listeningではprosody(どこを強く読むか・英語のリズム)に気をつけながら、speakingでそれを実践していきます。この両方の勉強が音読です。「子どもに語りかけるように音読しよう」「ニュースを読んで、視聴者に訴えるように音読しよう」と私は生徒にいいますが、それは相手に伝えようと思えば、prosodyを意識する必要があるからです。「お経読み」では音読の意味がないのです。listening→speakingは直線ではなく、らせん階段のようなもので、listening→speaking→listening→speaking・・・とぐるぐると回ります。
readingをするときに、頭の中に音声が聞こえてきませんか? 日本語でも構いません。文字を頭の中で音声にしているでしょう。これは、英語も同じです。つまり、「listeningに裏付けられた正しい音読が英語を早く読むための基礎」なのです。そして、文法を学び(この言い方も中途半端ですが)、単語を増やすし、速読のトレーニングを行うことが速読力アップの近道です。文法学習だけで、速読力がアップするはずありません。
私は英語教育を実践してきましたが、理論的なことはたいしては知りません。細かい理論的なことは大学の先生に任せればいいわけで、研究の「果実」をいただいて、それを実践の現場に自分なりに調理を続けることが現場の役割ですよね。だから私はシャドウイングはほとんどしませんが、重ね読み(オーバーラッピング)は多用します。
学校の勉強が大切なのは、listeningやspeaking、音読が必ずあるからです。そしてこれを、1年間(3年間?)も繰り返します。学校の勉強をおろそかにして、塾予備校だけで勉強をしても伸びないケースが多いのはこのためです。
2021.10.26
「速読だけを意識しても誤読しては不十分だ」という趣旨の正論をよく聞きます。確かにそうですよね。共通テストになってから、受験生が読む英文の分量は極めて多くなり、早く読もうとするあまり、内容把握が中途半端になったり、fact vs opinionの処理がおろそかになったり、とうまくいかないのでしょう。
その一方で、「どうすれば速読できるのか」という問いかけに対する明快な答え(トレーニング方法)を示している人はどのくらいいるのでしょうか。そして、実践している学校や塾、予備校関係者はどのくらいいるのでしょうか。「理屈は分かったが、どうすればいいの」という答えがないまま、正論をいっても仕方がないのです。
Sアカデミーでは、速読のトレーニングをしています。既卒生全員(8名)ですが、しっかりと成果が出てきています。音読時の微妙な間や教材の選定は、その場で私が判断するため、マニュアル化できないものです。ちなみにこれ(間の取り方や教材の選定)ができるのは、学校(もしくはそれに準じる塾)の先生でしょう。日頃から生徒と接して、授業以外の関わりがある先生なら持っている能力です。生徒との関係性なしに学力を伸ばすことは極めて難しい。(数字で示せるかな)
『先生はえらい』(内田樹著)ではありませんが、教育現場であれば、生徒が「この先生から学びたい」と思ったときに、きっかけとなる教材・授業を提示することで生徒は意味のある学びをしていきます。
もちろん、関係性を求めていない中高生もいるでしょうが、Sアカデミーはそのような関係性の上に授業を考えています。
2021.10.20
「先生、おなか周り、痩せてきましたね」と学生スタッフからうれしい言葉。コロナ禍をいいわけに太ってしまったので、ダイエットを始めて2ヶ月。体重もピークに比べて5%ほど下がりました。体を動かし、夜の食事を控えれば、体重は下がっていきますね。「今日はチートDAY!」と食べれば、体重は増えます。偶然性はなく、あるのは必然だけです。
偶然性がないところが、受験と違うところです。ダイエットは100%自分の問題ですが、受験は偶然性が低くないし、自分の力だけでは何ともしがたいときもあります。頑張れば結果に結びつくかというと、必ずしもそうならない。その日の体調もあれば、問題との「相性」など、受験には変数が多くあります。だから絶対はない、といわれるのでしょう。
受験でいちばん尊いことは、「最後まで勉強し続ける」ことではないかと思います。数学のセンスがあってもなくても、英語のセンスの有無にもかかわらず、誰しもがその気になれば「最後まで勉強し続ける」ことは可能です。ただ、ジッドの『狭き門』とまではいいませんが、全員ができるわけでもありません。ただ、全員にその可能性はあります。学習塾のいちばんの仕事は、この「最後まで勉強し続けること」をサポートすることではないのかと思います。(このサポートがなければ、物理的な対面授業の意味は薄く、ビデオ学習となんら変わりません)
結果として合格したらそれはステキなことだし、不合格であったとしても「やり切った」ことは人生にプラスになります。やったことの結果なら受け入れられますが、やらないでの結果はなかなか受け入れられないものです。受験が人生に透き通った意味で役に立つとしたら、困難なことに対して、孤独を感じながらも、最後までやり切る経験をすることができるということです。
これから孤独感との戦いの本番です。最後までサポートしていきます!