Chief blog塾長ブログ

2024.04.29

英語の基礎ってなに?

「英語の基礎」「体系的に英文法を学ぶ」ということばにうんざりしています。もうね、本当に素人が多い。少しアグレッシブな書き方になるけど、「教え方」「正しい英語」という発信側のことだけいっても、教えられる受信側(生徒側)が教えられたことをどのように認知=理解するか、定着させていくか、ということまで考えなければプロじゃない。ネット上におられる優秀な英語の先生の中には、「正しい英語」に強い関心があっても、生徒側に対して「あとは君たちの努力次第」で終わらせている人がいませんか? もちろん、努力次第の部分はあるけど、「どのように努力するか」「その努力が続けられるようどのように声をかけるか」などなどいろんなことを考えてこそ、私はプロだと思っています。

プロの基本とは、縁あって自分が教えることになった生徒への愛情ですよね。人生は偶然の連続で、その偶然の中で教えることになった若者に対して愛情を持つことが基本です。その愛情を持ちつつ、俯瞰的(鳥の目)にその生徒の成長段階を意識して、提供する学習が生徒の人生を勇気づける一助となることを考えていく授業や組織だけが、生徒を伸ばせると私は信じています。だから、私立高校の中には数年で「生まれ変わる」学校がでてくるのです。千葉県内でも、いくつかの私立高校が変わりましたよねぇ。

当塾も開業して10年が経ち、たどり着いたというか、一周回って戻ってきた講師の条件の基本は「生徒の成長を願うという意味での生徒への愛情」です。だから、当塾で学び、大学に合格した学生スタッフがチューターや授業を担当したり、場合によっては授業(中学生)も担当します。大学1年生の新チューターが口をそろえるのは「チューターがこんな仕事をしていたから、自分たちは受験勉強に専念できていたのか」ということです。だから「今度は自分の番」と思い、しっかりと中高生に対応してくれる学生スタッフがいる塾はほとんどないでしょう。

正しいことを授業で伝えて、生徒が正しく理解できるなら、「英文法解説」を一緒に読めばいいですよね。単語を覚えろといって生徒が覚えられるならば、単語帳をシス単やターゲット、鉄壁を渡しておけばいいですよね。それで十分に理解できる人もいるかもしれませんが、私も含めて普通の人には無理ですよ。もっといえば、英語教育にそこまで熱くなれる人の方が少数派であり、その熱い人が、「大学に入るための手段としての英語」と考えている生徒の気持ちを勇気づけることは、よほどの大人でもない限り無理だろうし、大人はSNSで戦士にはならないだろうし(笑)

集団授業の欠点は、「途中から入りにくい」ということです。夏から入ろうと思っても、講習はイベント的でいいかもしれませんが、実際の授業に入るとそれまでの授業が分からないので、ついていけないということが少なくありません。これを解決しようとして、当塾では拙著「やさしくわかりやすい英文法」を使い、基礎レベル(5段階の1)のビデオをGWには完成できそうです。ちなみに、このビデオの編集やサムネ作りも全て学生スタッフが行ってくれます。全ての教科は無理ですが、英語と日本史、古文、現代文は途中からでも対応できることになりそうです。

英語の基礎は語順ですね、こちらも一周回って同じ場所にたどり着きました。学んだ英文法を、この語順に落とし込むことが英語の基礎だと私は思っています。

2024.04.11

まず教科書を!話はそれからだ。

小学校で覚えることになっている英単語は600-700語程度です。多いですよね。小学校でこの語数を覚えた上で、中学校で英語を勉強することになっています。そして中学校で覚える英単語は1600-1800語。トータルで2200-2500語を学ぶことになっています。ちょっと前まで中学校3年間で学ぶ英単語は1200語程度だったことを考えると、中学生の負担は大きくなっています。

英文法も変わりました。

  • SV( I live in Chiba.)
  • SVC ( I am a student. / I am tall. )
  • SVO ( I play the guitar. / I know him. )
  • あいさつの表現
  • excuse me,I see,I’m sorry,thank you,you’re welcomeなどの慣用表現
  • 肯定及び否定の平叙文( I am(am not) a student. / I like (don’t like) cats.)
  • 肯定及び否定の命令文( Come here. / Don’t come here. )
  • how,what,when,where,who

これらは、小学校で学ぶことになっています。(定着している分からないけど)

そして、中学校では高校で勉強していた文法を学びます。

  • SVO1 that S’V’ / what S’V’  (I told him that he wasn’t working hard.)
  • SVO V(do) ( I made my son wash this car.)
  • S is 形容詞 that S’V’ ( I’m sure that he will come.)
  • 現在完了進行形 (I’ve been studying English for three hours.)
  • 基本的な仮定法 ( If I knew his LINE, I could send him a message.)

ざっと見ただけで、これだけ負担が大きくなってきています。

この結果、教科書が難しくなっており、「教科書だけでは受験に対応できない」というのは昔話です。「まず教科書を!話はそれからだ」

2024.04.10

小学校からの学習習慣を!

学習習慣は大切です。学習の動機付けとして「受験」というのは、確かにあります。これは大人でも同じですよね。自分の教養を高めようと思って勉強するよりも、仕事に必要に迫られて勉強する方が多いです。

ただ、「受験」だけを意識すると、受験勉強が終わると学習習慣が失われてしまいます。高校入学後、大学入学後、もしくは社会人になってから本も読まない、勉強もしなければ、その人が受験勉強で経験した学びは残念なものだとしかいいようがないと私は思います。学んだり、挑戦したりしている人の顔つきと、そうでない人の顔つきは違うことは社会人の皆さんは分かるでしょう。

この学習習慣は小学生の時から重ねることを勧めます。思いつく理由を徒然にあげます。

  • 中学校に入ると小学校の時よりも忙しくなります。部活動や勉強の量が大幅に増える
  • 思春期に入ると、「思っていること」と「行動すること」の間に差が出てきて、素直に勉強に取り組みにくくなる
  • 小学生の時の方が、行動が習慣化しやすい
  • 小学校5年生の算数の【割合】で分からなくなり、そのまま中学校の数学に苦手意識を持つ。
  • 小学校レベルの漢字や語彙力が身についておらず、中学国語→高校現代文で苦しむ

中高生を見ていると、このように思います。算数と国語だけでも構わないので、小学校からの学習習慣をつけることをおすすめします。

 

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