2025.01.04
Sアカデミーは千葉市美浜区にある緑色の看板が目印の学習塾です。小さな塾ではありますが、綺麗な自習室、面倒見のいい講師、全員が卒塾生のチューターを特徴とし、小学生から高校生まで多くの生徒が学習に励む場となっています。これから話すのはSアカデミーで成長していったある1人の生徒についてのお話です。
彼は現在、東京の大学に通う大学2年生。Sアカデミーのチューターとしてアルバイトをしています。彼は生徒思いの優秀なチューターですが、そこにはSアカデミーにかけるある思いがありました。
彼が初めてSアカデミーに足を踏み入れたのは中学2年生の冬。来年に受験を控え、塾探しをしていた時、見つけたのがSアカデミーでした。大手塾とは違い教室数は少なく、少し敷居の高さをも感じる塾に不安でいっぱいの中、教室の扉を開きました。いざ、授業を受けてみると、少人数クラスで先生と生徒が対話しながら授業が進んでいき、授業後には生徒の質問に親身に答える先生の姿が見られました。隣の自習室を見てみると、とても綺麗で各々の生徒が一生懸命勉強している様子がありました。「ここでなら頑張れそう。」そんな期待が膨らんだのです。
いよいよ中学3年生にあがり、受験勉強が本格的にスタートしました。しかし、練習が大変な部活に入っていた彼は、勉強を後回しにする毎日が続きました。自習もなかなかやる気が出ません。「やらなければいけない」と思いつつ、どうしても学習に実が入りませんでした。彼はそのまま受験を迎えてしまい、なんとなくの高校に進学しました。努力が実を結び、第一志望の高校に合格して喜んでいる友だちをよそに、彼はいまひとつ達成感を感じられずにいました。
高校に進学してからは新しい友達、新しい先生と出会い、新たな環境で学校生活を全力で楽しむようになりました。彼は高校生になってもSアカデミーに通い続けました。1年生の時は受験生の時のような緊張感はなかったものの、高校受験を共にした顔馴染みの仲間と先生がいる塾は温かく、通い続けるには十分な環境が整っていました。
月日は流れ早く、あっという間に彼は高校3年生になりました。通い慣れた自習室で勉強すると、不完全燃焼だった高校受験を思い出し、今度こそ最後までやりきりたいと受験勉強に身が入ります。しかし、大学受験というのは高校受験と比べものにならないくらい難しく、覚える知識は膨大で、知識を覚えただけでは歯が立たない応用問題に心が折れてしまう時もありました。先生たちは授業をするだけでなく、そんな彼を見守り、時には学ぶことの本質、意義を教えてくれました。このことは、高校生になった彼にはとても刺激的な学びでした。
大学生のチューターも親身になって勉強についてアドバイスをしてくれました。勉強だけでなく、心が疲れた時は気が紛れるような雑談もしました。チューターも全員がSアカその卒業生なので信頼ができて、勉強に励むことができました。みんな一直線に受験勉強をしてきたのではなく、やる気の出なかったとき、成績が伸びなかったときのことを話してくれたこと、そして最後までやりきることの重要性を教えてくれました。「最後までやりきれば結果は受け入れられる」という先輩の言葉が忘れられません。
努力が報われ第一志望の大学に合格することができました。そして現在、大学に進学してからはSアカデミーのチューターとしてアルバイトをしています。そんな思いで、日々頑張っています。高校受験でうまくいかなかった自分を見守ってくれたお母さに感謝をするだけでなく、うまく受験勉強が進まない中学生や高校生をサポートを自分がしたいと思っているのです。
Sアカデミーは単なる学習塾ではありません。失敗体験も成功体験も踏まえて人として成長していくことができる場所なのです。大学生になるとアルバイトだけでなく、いろいろな研修があります。生徒として勉強するという視点ではなく、勉強する生徒をサポートしていくという視点が身につきます。そして、各界で活躍する社会人の方からお話を伺う研修、授業を担当するときは先輩による授業研修、そして2025年からは海外研修まであります。小中高生として「学ぶ」だけでなく、受験を通じて最後までやりきることの大切さを学び、大学生としては社会人になるための基礎を身につけるという、人間として成長できる場所がこのSアカデミーです。