10月も半ばを過ぎ、秋の深まりを感じる季節となりました。チューターで面談を担当している高校3年生の話を聞くと、昨年の大学受験勉強のことを思い出します。
皆さんは、「受験勉強」と聞いて、何を思い浮かべますか?私は受験勉強をしている際、こんな知識どこで使うのだろう、と常に思っており、受験勉強=日常の生活で役に立たない知識を詰め込むものというイメージを持ってしまっていました。
しかし、大学に進学し、とある教職課程の授業を受けることで、そのイメージが大きく変わりました。
2020年に学習指導要領が改訂され、アクティブ・ラーニングの実施など、より主体性のある子どもたちを育成することが求められるようになりました。知識力だけではなく、思考力や表現力の重要性が高まっているのです。この話を聞いて、大学受験も、その結果や知識など目に見えるものだけではなく、知識を得る過程、学習の過程にも大きな価値があるのではないかと思うようになりました。受験勉強をしていると、見たこともないような難しい問題に直面することがあります。その時に、状況を整理したり、答えを導くためには何が必要なのかを考えたりすると思います。受験勉強だけではなく、私たちは日常生活で様々な問題に直面します。受験勉強で得た分析力は、そのような時に役に立つのではないでしょうか。また、大学受験では自ら進路を考え、計画をし、それを実行することが求められます。受験勉強を頑張り抜いた経験は、その結果に関わらず、自信に繋がり、人生の大きな財産になると思います。
受験勉強で経験したことやそこで得た力は、きっと無駄にはなりません。私も、大学受験をした経験は、自分の自信に繋がっていると強く感じています。
皆さんも、改めて受験の意義を感じ、自分の目標に向かって1歩ずつ頑張っていきましょう。