皆さんはTEDという団体をご存知ですか?
TEDとは、「広める価値のアイデア」というスローガンの下、国際的なスピーチを無料で配信しているアメリカとカナダの非営利団体のことを言います。私の大学では、このTEDでの記事が度々講義で用いられます。
今回のブログでは、私が特に感銘を受けた記事を紹介します。タイトルは「Why it’s worth listening to people you disagree with : 意見が合わない人の話を聞く価値がある理由」です。
このスピーチは、ザッカリー・R・ウッド氏の「不愉快な旅」から学ぶ、 “人は意見の相違や反対する人々と関わることで弱くなるのではなく強くなる” という持論に関する経験談を話したものでした。
彼は生まれつき肌が黒く、学校で多くの人種的偏見に基づいた嫌がらせを受けてきたと言います。そんなある日、母からある教えを受けることで彼の人生は一転しました。
その母からの教えは主に3つ。「人種差別の問題を考える時は、それに賛否両論と長い歴史が存在し、多くの込み入った要因があることを理解することが重要である」こと、「他者の意見からは常に学ぶべきことがあるため、気に入らない意見をただ切り捨てるようなことはすべきではない」こと、そして最後に「物議を醸すようなアイデアや馴染みのない視点とも気配りと思慮深さを持って向き合うことで、共感や理解は得られる」ということでした。ザッカリー氏はその後自分に対し偏見を持つ人々と接する際に、粘り強く、一切油断はせずに、極度に礼儀正しくすることで相手の固定概念を覆すことが出来たと仰っていました。
私はこの記事から、自分には馴染みのない他者の意見にも常に学びが存在しており、それらを吸収していくことで自分の価値をも高められることを学びました。対立すること、切り捨てることが重要なのではなく、新しい視点に気づきそれを理解出来る、ザッカリー氏のような柔らかい物腰と芯の強さを持った人間になりたいと思いました。
最後に、このプレゼンテーションで特に印象に残った一言があるので紹介します。
I’ll be able to add value down the line if I continue building empathy and understanding through engaging with unfamiliar perspectives.
これは、「馴染みのない視点に取り組むことを通して共感や理解を確立し続けていけば、いつか価値を高められる日が来る。」という言葉です。
皆様もTEDから多くの学びを得られるかもしれません。
是非気になる記事を読んでみて下さいね。
このプレゼンテーションのリンクは、下記に貼っておきます。