こんにちは。
皆さんは日常生活で、沢山の音を耳にしますよね。
私たちはその音によって、影響を受けることがわかっているようです。
中でも、作業中に音楽等を流すかどうかというのは、日常的にもしばしば話題に上がることだと思います。
人によって、BGMがある状況下では作業への効率に良くも悪くも影響されると考えることと思いますが、実はそのような研究では既に、具体的な効率への影響が示されていました。
数ある実験の中でも1つ、テンポに注目した興味深い実験についてご紹介します。
日本認知科学会から発表されている、
『BGM のテンポの違いが作業効率に与える影響 The Effect of the Tempo of background music on Work Efficiency』
という論文の研究結果では、歩行や計算での検証を経て、それぞれの作業中においてのBGMのテンポの向き不向きが解明されていました。
中でも興味深いのは、パソコンでのタイピングではBPM180のBGMは向いておらず、BPM140 の時にテンポに合わせやすかったということです。
前回(2023.04.05更新回)のブログ記事でもパソコンでのタイピングについて取り扱いましたが、実は作業用のBGMにも、自分のタイピング能力を高めるカギはあるかも知れませんね。
是非、新大学生の方などで、タイピングに自信がなく、これから頑張って身につけたいという方は、練習の際などにタイピングスピードに合ったBPMのBGMを聞きながらでやってみてください!
参考文献:
『BGM のテンポの違いが作業効率に与える影響 The Effect of the Tempo of background music on Work Efficiency』
(阿部 麻美†,新垣 紀子‡ Asami Abe, Noriko Shingaki / †成城大学大学院社会イノベーション研究科 Graduate School of Innovation and Social Studies, Seijo University 10m1001@y.seijo.ac.jp)
( https://www.jcss.gr.jp/meetings/jcss2010/pdf/JCSS2010_P3-47.pdf )