2024.01.16
共通テストを終え、もうすぐ小学校6年生が中学1年生になります。高校生を教えていたときには「中学生で学ぶことは少ない」と思っていましたが、今では中学校1年生の学びは中学高校の6年間の中でいちばん大切だと思うようになりました。
中学1年生で大切なことは、基礎の定着です。基礎の定着を、どのタイミングで、どのような教材で、どのように定着に近づいていくか。1回で定着することはないので、中学1年生の教材を俯瞰して、授業内での生徒をしっかりと観察し、その場に応じた例文・問題を提示する必要があるのです。
疑問文を例に考えます。(千葉市内で使われているSunshineを参考にしています)
これをそれぞれ覚えていくと、「疑問文」が独立した理解になってしまうのです。だから、語順を意識しながら教えていきます。PROGRAM 6までにSVOを意識させる必要があるので、それまでに、次の文型を覚えさせます。
疑問詞を使わない疑問文のルールを、疑問詞を使うときにも、語順を意識させながら繰り返します。たとえば、Who is that woman?(PROGRAM 4)は次のように教えます。
同じように、Why do you like baseball?(PROGRAM 6)は次のように教えます。
このように、語順+疑問詞+疑問文のルールを常に意識させることで、疑問文と語順(文型)とを一緒に復習できます。
授業をしながら、生徒の反応を見つつ、どの項目の復習が必要かを見極めて、その場で例文・問題の提示をしています。中学1年生の授業は、こちらの高校生ほど授業をコントロールできるものではなく、どんなボールが飛んでくるか分からないので、授業のやりがいがあるのですよね。