Chief blog塾長ブログ

2025.04.25

国語科・都筑靖先生の紹介

この春から、Sアカデミーに新たな風を吹き込んでくださるのは、都筑靖(つづき・やすし)先生です。都筑先生は、市川学園で40年にわたり国語教育に携わり、多くの受験生を国語の面からサポートしてこられました。その豊富な経験と深い知識を活かし、以下の講座を担当していただきます。

  • 中学3年生 国語
  • 高校2年生 国語総合
  • 高校3年生 現代文

都筑先生の授業は、単なる知識の伝達にとどまらず、文章の背景にある作者の意図や時代背景を深く掘り下げ、生徒一人ひとりの思考力を養うことを重視しています。その指導法は、多くの生徒たちから「目から鱗が落ちるような体験だった」と高い評価を受けています。おそらくベイタウンにお住まいの市川学園の卒業生の方で都筑先生の授業を受けていた方はご存じのことでしょう。

都筑先生が長年指導されていた市川学園は、千葉県内でもトップクラスの進学校として知られています。特に近年の進学実績は目覚ましく、2025年度には以下のような成果を上げています。

  • 東京大学:17名
  • 京都大学:6名
  • 一橋大学:12名
  • 東京科学大学(旧東京工業大学):20名
  • 慶應義塾大学:111名
  • 早稲田大学:173名
  • 上智大学:122名
  • 明治大学:153名
  • 青山学院大学:45名
  • 立教大学:66名
  • 中央大学:59名
  • 法政大学:75名

これらの実績は、都筑先生が国語の面から受験生をサポートしてきた成果の一端を示しています。

都筑靖先生の授業に興味をお持ちの方は、ぜひ体験授業にご参加ください。当塾では、随時体験授業を受け付けております。「現代文が伸びない」という受験生にはぜひとも体験していただきたい授業です。

2025.04.02

英語長文読解について

英語長文読解について新規入会の高校生から、「長文読解と全文訳とはどう違うのですか?」という質問を受けました。確かに私の授業は全文訳とはちょっと違うので、具体例を出して紹介します。

  • In many Japanese schools, students look forward to two special events every year: the sports festival and the cultural festival. These festivals are important because they give students a chance to show their talents and work together. However, some schools have noticed that fewer people come to these events than before. In order to make these festivals more exciting, students and teachers are thinking of new ideas to attract visitors.

この文章が題材ならば、何をテーマとするかを講師は考えます。たとえば高校1年生上級を意識して文法を中心に据えるなら、つぎのような視点です。

  1. 現在完了have noticed 過去からの変化の認識(完了用法)
  2. to不定詞 to show their talents 名詞(chance)を修飾=形容詞的
  3. 接続詞 because / however / in order to 文の論理構造を作るカギ
  4. 比較表現 fewer than before 比較対象の補完・可算/不可算の区別
  5. in order to構文 in order to make~ 明確な目的表現、英作文にも有効

ただこれだけだと、長文読解なのか「複数の1文解釈」なのか分かりません。そのため、文と文との繋がり(cohesion)や、段落・全体のまとまり(coherence)を意識させることが大切になります。

この文章は4文で成り立っていますが、この「つがり(結束性)」と「まとまり(一貫性)」は次のようになっています。

◎つながり(結束性)
【指示語】(指示語や言い換えは、表面的な単語のつながりを作る重要なヒント)

  • These festivals(2文目)
     → 直前の “the sports festival and the cultural festival” を受けています。
     これにより、文2と文1の間に明確な照応関係が生まれている。
  • these events(3文目)
     → “festivals” の言い換え。繰り返しを避けつつ、話題の一貫性を保っている。

【接続語】(接続表現によって、文の関係性(理由・対比・目的)が読み手に明確に伝わる)

  • because(2文目)
     → 文1の主張「these festivals are important」に対して理由を提示し、因果関係を明示している。
  • However(3文目)
     → 文2までがポジティブな評価(大事である)だったのに対し、逆接の論理関係でネガティブな問題提起に転じている。
  • In order to(4文目)
     → 文3の問題提起(来場者が減った)に対する目的・対応策の提示している。

◎まとまり

1文目で述べられる、「生徒が楽しみにしている学校行事(sports & cultural festivals)」が段落の中心話題(theme)です。それが次のように展開しています。

  • 1文目 話題提示   日本の学校行事(祭り)の紹介
  • 2文目 意義の説明  なぜそれが重要か(協働・才能発揮)
  • 3文目 問題提起   来場者数の減少という現状
  • 4文目 解決策の提示 魅力向上に向けた取り組み

このような視点で長文読解をした後で、生徒は宿題として音読をします。1日5回で30回。しっかりと音読をしたかどうかをcloze testで確認します。

In many Japanese schools, students look ( 1 ) to two special events every year: the sports festival and the cultural festival.
These festivals are important ( 2 ) they give students a chance ( 3 ) show their talents and work together.
( 4 ), some schools have ( 5 ) that fewer people come to these events ( 6 ) before.
( 7 ) ( 8 ) make these festivals more exciting, students and teachers are ( 9 ) of new ( 10 ) to attract visitors.

 

長文読解とは1文1文を訳すだけでは、長文を読むスピードはつきにくいし、文章を最後まで読んでも内容が頭に残りにくいのです。

2025.03.04

「効率的な学習」は幻想

教育の専門家なら、「効率的な学習」など存在しないことを知っています。本当にそんな方法があるのなら、誰も学習に苦労することはありません。もし「効率的な学習法」が確立されているならば、すでに私立学校が導入し、素晴らしい実績を上げているはずですし、教育界に革命が起きているでしょう。しかし、そのような事実はありません。つまり、「効率的な学習」というものは存在しないのです。
学力を向上させるための唯一の方法は、質の高い授業を受け、しっかりと自習することです。内容を深く理解し、繰り返し学習することでしか学力は伸びません。もちろん、中には天才的な人もいるかもしれませんが、私のような普通の人間にとって、それ以外の方法はないのです。
当塾では、教育課程をしっかりと踏まえた授業を提供し、集中して学習できる自習室を用意しています。本気で自分の力を伸ばしたい皆さんをお待ちしています。

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