Chief blog塾長ブログ

2024.11.16

私たちは教育を意識した学習塾です

当塾のフライヤーは私が作っています。ホントに素人テイストで、プロが見たら恥ずかしい限りのものですが、その方がSアカデミーらしいかな、と。

フライヤーは表ページが私の教育ポエム、裏ページに冬期講習などの案内が書いてあります。本日は教育ポエムをご紹介します。

社会にはさまざまな人がいます。背の高い人、低い人。力の強い人、弱い人。短距離が得意な人、長距離が得意な人。もちろん、誰もが得意なことと苦手なことを持っています。
物作りが得意な人は工学を、人間に興味がある人は文学を、お金の流れに関心がある人は経済を、社会の仕組みに興味がある人は法律を学びます。

私たちはそれぞれの得意分野や興味を生かし、それを社会に還元しています。お互いに助け合うとは、こうした協力のことなのです。

このように考えると、皆さんの能力は「私有財産」であると同時に、「社会のために伸ばすべき公共財産」でもあります。つまり、学ぶことは自分のためであると同時に、いつか出会う誰かのためでもあるのです。もちろん「志望校合格」は重要な目標ですが、それだけが目的であれば、合格後には目標を失ってしまいますし、不合格であればその学びが無駄に思えてしまうかもしれません。これではもったいないと思いませんか。

学びは、皆さんを鍛えるためのものです。学ぶことで自分を鍛え、人生を切り拓き、そして他者のためにその能力を高めていくことができます。私たちは学習塾として「志望校合格」をサポートしますが、根底には「学びを通して成長する」という哲学が息づいています。

そのために、充実した対面授業と、主体的に学べる自習空間が必要だと考えています。私たちが授業や自習室にこだわる理由はここにあります。自身の力を伸ばしたい皆さんと共に学べる日を、私たちは心待ちにしています。

私たちは大手学習塾とは異なり、成績がいいから授業料の免除をするとか、成績がいいから「いい先生」が担当するとかは一切ありません。学習塾でありながら、教育を常に意識しているので、「成績がいいからメリットがある」という非教育的なことは一切しません。その代わり、誰でも使えるような自習室があります。生徒数が100名いないのに、自習席はトータルで57席あります。当塾で学びたいと選んで下さったご家庭から、将来の日本を支えてくれる子どもたちを輩出したい、自分たちのことだけを考えるのではなく、人と人の間を耕すことができる人間に成長してほしいという願いから、自習席を充実させています。

最後に裏面も紹介します!

  • 小学5・6年生 国語・算数3日間講座 「学習習慣をつけよう!」
  • 中学1年生 英語・数学の総復習 「英語の教材は完全オリジナル!」
  • 中学2年生 定員に達したため、募集しておりません。
  • 私立中3年生 英語講座 「不定詞を乗り越える!」
  • 高校1年生 国語総合体験授業
  • 高校2年生 現代文体験授業

詳細はこちらをご覧下さい。https://www.s-academy.net/experience/

2024.11.12

Sアカデミー通信のご紹介

この秋から、LINEでの「Sアカデミー通信」を出しています。ブログは「よそ行き」、LINEは「プライベート」の文章にしています。今日はその「プライベート」の文章をご紹介します。

もう11月ですね。年を重ねると時間の進みが早くなると誰しもがいいますが、つくづく実感します。あっという間に12月になり、そして2025年になるのですね。
年を取ると去年の1年も、今年の1年も、そしておそらくは来年の1年もあまり変化がありません。同じようなところで働き、同じようなことを考え、同じような人間関係で生きていきます。大きな変化は子どもの進学や就職といった成長くらいでしょうか。
その一方、高校を卒業するまでの子どもたちの1年間は変化の連続です。小学5年生と中学1年生はぜんぜん違い、中学1年生になると大人になります。中3になると人生を少し考えるようになり、高校生になると親から離れし、高3になると人生の現実を考えるようになります。11歳から18歳の8年間は、大人の何年間にあたるのでしょうか。大人の1年間と子どもの1年間の重みは違います。
さて、今日は受験間近なので、受験での「成功例」からみるこれからの3年生の過ごし方についてお話しします。2年生の皆さんは、先のことだと思わず、自分のこととして考えて下さい。
これから入試まで3ヶ月あります。3ヶ月とは夏休み2回分です。これからもうワンステップ伸びることもあるでしょうし、逆に下がることもあるでしょう。だからこそ、これからの3ヶ月、どれだけ自分に言い訳をしないか、どれだけ自分を追い詰めてそれに耐えられるかが大切です。
「やらないいいわけ」は私たちはいくらでもわいてきます。「○○が悪い」「△△が満たされてない」といいわけをしないこと。いいわけをいくらしても、皆さんの成績は1mmも伸びません。「分からない」ともいわないこと。そうではなくて、とにかく学習時間を増やす。分からなければ聞く。皆さんをサポートするためにチューターが今年はかなり「ヒマ」です。誰も質問に来ませんので、「ヒマ」を持て余しています。小畠先生も「ヒマ」です。添削依頼がないからです。過去の動画を見るくらいなら、直接に浅川先生に「もういちど、この部分を説明して下さい!」と来ましょうよ。浅川先生ほどの「教え魔」はなかなかいません。
さて、残りの期間、とにかくに自分を追い込み、あと1段階、いや2段階、伸ばしましょう!

2024.11.09

総合型選抜の増加から見る、これからの学びのあり方

2023年度の大学入試では、総合型選抜の割合が増え続けていることが話題です。国立大学では5.9%、公立大学で4.1%、私立大学で17.3%と、総合型選抜の割合が9年連続で増加し、東大や京大といった国立大学のみならず、早稲田大学や慶應義塾大学といった私立大学でも積極的に導入されています。この選抜方式の増加には、現代に求められる新しい学びの姿勢が大きく影響しています。

総合型選抜が増えた背景には、「知識を身につけるだけではなく、それを土台に思考力を深める」という狙いがあります。知識といえば、多くの情報がネット上にあふれ、調べること自体は簡単です。しかし、ただ知識を得るだけでなく、それをしっかりと咀嚼し、自分なりの視点で考え抜く力が求められているのです。人間の本質ともいえる「思考力」こそが、これからの時代に不可欠な力であるとされています。

総合型選抜の拡充を後押ししたのは、「新しい時代にふさわしい高大接続の実現に向けた高等学校教育、大学教育、大学入学者選抜の一体的改革について」(平成26年、中央教育審議会答申)や、「学習指導要領の改訂」(平成29年)です。これらは、生徒が主体的に学ぶ姿勢を推奨し、単なる一方通行の教育から脱却する方向性を示しました。知識を学び、それを自分なりに消化して自ら学ぶこと、これこそが新しい教育の大切な要素です。

教師側にも、生徒に寄り添い、個々の学びを支える教育理念が求められています。少子化が進む今だからこそ、一人ひとりを大切に育て、鍛えるためには、少人数授業や自主的に学べる図書館のような環境がますます重要になるでしょう。

また、現代では現代文の力、とくに自ら発信する力が求められています。社会で働く人にとって、プレゼン能力は必須ですし、説得力のある文章を書く力も重要です。特に「書く能力」はすぐに身につくものではありません。基礎から学び、相手に自分の考えを理解してもらえるような文章を作るためには、知識、思考力、そして国語力が求められます。

これからの学びには、主体的に知識を得て、自分で考え、発信する力が必要です。教育の現場でも、生徒一人ひとりに寄り添いながら、社会に通用する力を共に育む環境を整えていくことが不可欠だと感じます。

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