2024.11.26
人体のことはよく分かっているけど、手術が苦手な外科医。
車の構造のことはよく分かっているけど、運転がヘタなドライバー。
肉のことは分かっていても、焼き方がヘタなステーキ職人。
野菜の知識があっても、目利きのできない八百屋。
魚の知識が豊富でも、握りの下手な鮨職人。
英語の知識が豊富でも、授業のできない英語教師。
教職経験が長くても、適切な言葉掛けができない先生。
いくらでも出てきます。世間が求めているのは理屈ではなく、「手術が上手な外科医」「運転が上手なドライバー」「焼けるステーキ職人」「目利きのできる八百屋」「握りの上手な鮨職人」「授業ができる英語教師」「適切な言葉掛けができる先生」なんですよね。
理屈を大切にし、実践が疎かになるなら、理屈の世界で生きた方がよっぽど世間のためです。「脳外科医竹田くん」のモデルは国立医学部を出ているほど「できる人」なのでしょうが、実践ができませんでした。手術が下手だと命は死んでしまいますが、自分の「指導」で生徒の心を殺す可能性があるという畏れを持たない教師も怖いものです。