最近家族がオートミール生活をするようになって、減量に成功しているのを間近で見ているのですが本当にオートミールってすごいの?って私は実際のところあまり信じていませんでした。
そんなときちょうど授業でイギリスの食と健康について学んでいると、どうやらオートミール、オーツ麦はかなり優れた食物だということがわかったのです。いやいや、そんなはずない。ただの麦じゃんなんて勝手に思っていたのですが、どうやら18世紀イギリス北部の労働者たちを助けた優秀な食べ物だとわかりました。
当時イギリス南部の労働者たちはまともに栄養素も摂れず苦しい思いをしていたのに対し、北部は安定した食事をしていたといいます。これには南北の環境差が大きく関係しています。北部には窯が備え付けてあった家庭が多く、自分達でパンを焼くことができたので炭水化物を十分に食べられたとか。そして、なによりパン作りに欠かせない小麦やオーツ麦が収穫できる自然環境が整っていたからまともな食生活を送れたといいます。オーツ麦はタンパク質や食物繊維、ミネラルが豊富でお米より短時間で調理できます。そのためオーツ麦は主にお粥にして北部の人々に多く食べられていました。当時は特に動物のお肉をなかなか食べられずタンパク質が不足しがちだったので、より重宝されたのでしょう。
このように授業を通してオートミールは歴史的にも素晴らしい食べ物だと感心したところではありますが、やっぱり私のお供はお米であることに変わりはありません。