Chief blog塾長ブログ

2024.04.30

全ての文法は語順に通ず(高校生の英語の基本編)

語順というのは、5文型とほぼ同じです。5文型がSVから始まるものですが、それだけではなく「どこ」「どのように」「いつ」「理由」が入ります。例を出せば、次のようになります。

  • I walk in the park every morning for my health. (SV どこ/いつ/理由)
  • I bought this book in Chiba yesterday.(SV どこ/いつ)

Sを「主語」といい、Oを「目的語」といいます。このSやOは100%名詞であり、「どこ」「どのように」「いつ」「理由」を副詞と呼びます。その他、知っておかなければならない文法用語は「自動詞」「他動詞」「補語」「形容詞」くらいかな。Sには「はが」、Oには「をに」がつくと覚えておけばいいでしょう。いいんです。最初はそんな覚え方で十分です。

学習英文法は大きく分けると3つに分かれます。

  • 名詞の範囲の拡げる(名詞句や名詞節 例:不定詞の名詞用法や形容詞用法、動名詞、関係詞、分詞の修飾など)
  • 動詞の意味を拡げる(助動詞、完了、時制など)
  • 副詞を学ぶ(疑問詞のwhere/how/when/whyなど、副詞節、副詞句)

英文法の横のつながりを見つけにくい人は、自分が勉強している文法項目は、英文のどの要素を学んでいるのかを意識していないんです。もちろん、すっと英語が身につく人は勉強している文法が英文のどの要素のことなのか分かっているのでしょうが、私も含めて普通の人はなかなかそれが分からない。「助動詞は語り手の気持ちや判断」といわれても、can「~できる」must「~しなければならない」のどこが「気持ちや判断」なのか分からないのですよ。

高校英語の基本を学ぶときには、まずは薄い問題集を使い、学習している文法が、語順ではどこの部分なのかを意識しましょう。

ぴったりな問題集はこちらです。

高校やさしくわかりやすい英文法

2024.04.29

英語の基礎ってなに?

「英語の基礎」「体系的に英文法を学ぶ」ということばにうんざりしています。もうね、本当に素人が多い。少しアグレッシブな書き方になるけど、「教え方」「正しい英語」という発信側のことだけいっても、教えられる受信側(生徒側)が教えられたことをどのように認知=理解するか、定着させていくか、ということまで考えなければプロじゃない。ネット上におられる優秀な英語の先生の中には、「正しい英語」に強い関心があっても、生徒側に対して「あとは君たちの努力次第」で終わらせている人がいませんか? もちろん、努力次第の部分はあるけど、「どのように努力するか」「その努力が続けられるようどのように声をかけるか」などなどいろんなことを考えてこそ、私はプロだと思っています。

プロの基本とは、縁あって自分が教えることになった生徒への愛情ですよね。人生は偶然の連続で、その偶然の中で教えることになった若者に対して愛情を持つことが基本です。その愛情を持ちつつ、俯瞰的(鳥の目)にその生徒の成長段階を意識して、提供する学習が生徒の人生を勇気づける一助となることを考えていく授業や組織だけが、生徒を伸ばせると私は信じています。だから、私立高校の中には数年で「生まれ変わる」学校がでてくるのです。千葉県内でも、いくつかの私立高校が変わりましたよねぇ。

当塾も開業して10年が経ち、たどり着いたというか、一周回って戻ってきた講師の条件の基本は「生徒の成長を願うという意味での生徒への愛情」です。だから、当塾で学び、大学に合格した学生スタッフがチューターや授業を担当したり、場合によっては授業(中学生)も担当します。大学1年生の新チューターが口をそろえるのは「チューターがこんな仕事をしていたから、自分たちは受験勉強に専念できていたのか」ということです。だから「今度は自分の番」と思い、しっかりと中高生に対応してくれる学生スタッフがいる塾はほとんどないでしょう。

正しいことを授業で伝えて、生徒が正しく理解できるなら、「英文法解説」を一緒に読めばいいですよね。単語を覚えろといって生徒が覚えられるならば、単語帳をシス単やターゲット、鉄壁を渡しておけばいいですよね。それで十分に理解できる人もいるかもしれませんが、私も含めて普通の人には無理ですよ。もっといえば、英語教育にそこまで熱くなれる人の方が少数派であり、その熱い人が、「大学に入るための手段としての英語」と考えている生徒の気持ちを勇気づけることは、よほどの大人でもない限り無理だろうし、大人はSNSで戦士にはならないだろうし(笑)

集団授業の欠点は、「途中から入りにくい」ということです。夏から入ろうと思っても、講習はイベント的でいいかもしれませんが、実際の授業に入るとそれまでの授業が分からないので、ついていけないということが少なくありません。これを解決しようとして、当塾では拙著「やさしくわかりやすい英文法」を使い、基礎レベル(5段階の1)のビデオをGWには完成できそうです。ちなみに、このビデオの編集やサムネ作りも全て学生スタッフが行ってくれます。全ての教科は無理ですが、英語と日本史、古文、現代文は途中からでも対応できることになりそうです。

英語の基礎は語順ですね、こちらも一周回って同じ場所にたどり着きました。学んだ英文法を、この語順に落とし込むことが英語の基礎だと私は思っています。

2024.04.11

まず教科書を!話はそれからだ。

小学校で覚えることになっている英単語は600-700語程度です。多いですよね。小学校でこの語数を覚えた上で、中学校で英語を勉強することになっています。そして中学校で覚える英単語は1600-1800語。トータルで2200-2500語を学ぶことになっています。ちょっと前まで中学校3年間で学ぶ英単語は1200語程度だったことを考えると、中学生の負担は大きくなっています。

英文法も変わりました。

  • SV( I live in Chiba.)
  • SVC ( I am a student. / I am tall. )
  • SVO ( I play the guitar. / I know him. )
  • あいさつの表現
  • excuse me,I see,I’m sorry,thank you,you’re welcomeなどの慣用表現
  • 肯定及び否定の平叙文( I am(am not) a student. / I like (don’t like) cats.)
  • 肯定及び否定の命令文( Come here. / Don’t come here. )
  • how,what,when,where,who

これらは、小学校で学ぶことになっています。(定着している分からないけど)

そして、中学校では高校で勉強していた文法を学びます。

  • SVO1 that S’V’ / what S’V’  (I told him that he wasn’t working hard.)
  • SVO V(do) ( I made my son wash this car.)
  • S is 形容詞 that S’V’ ( I’m sure that he will come.)
  • 現在完了進行形 (I’ve been studying English for three hours.)
  • 基本的な仮定法 ( If I knew his LINE, I could send him a message.)

ざっと見ただけで、これだけ負担が大きくなってきています。

この結果、教科書が難しくなっており、「教科書だけでは受験に対応できない」というのは昔話です。「まず教科書を!話はそれからだ」

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